1981年6月の建築基準法改正を境に、それ以前の耐震基準を「旧耐震」、それ以降の基準を「新耐震」と呼び区別しています。昨今の安全意識の高まりにより、住人の皆様の命を守ることと同様、この「新耐震基準を満たしているか」は建物の資産価値に大きな影響を与えるようになりました。
外観の見た目や費用面へのご懸念もよくお聞きしますが、現在では耐震技術も進み、様々な選択肢からのご提案が可能になっています。「工事費用が高すぎて、耐震診断で止まっている」「工法について組合内で合意が得られず進まない」という方もまずはご相談ください。
耐震補強工事では技術面が注目されがちですが、外観デザインや眺望など住環境への影響も考慮して設計がされているかという点も大切です。ヤシマ工業では耐震化で安全性を高めることはもちろん、こうした資産価値・居住的価値にも配慮した提案を行っています。耐震ブレース、鉄板や炭素繊維の柱巻き補強、耐震スリットなど様々な工法を検証し、それぞれの建物の特性に合わせ最適なプランをご提案します。
建物総合改修の専門家であるヤシマ工業は、耐震に関するコンサルティングや診断、工事に加え、大規模修繕工事やアスベスト対応工事、リノベーション工事に至るまで、トータルでの対応が可能です。
耐震だけを切り離して考えるのではなく、建物という大きな枠組の中で様々な工事を検討することで、費用面にとどまらず、将来まで見据えたバランスの良い工事計画を組み立てることができます。
耐震補強工事は多額の費用を要するため、実施に至るまでのハードルが高くなりがちです。また、耐震基準に満たないことが判明し、資産価値へ悪影響を及ぼすことを懸念して、耐震診断自体を躊躇してしまう、といったケースも少なくありません。
そこで、準備から工事までのプロセスを円滑に進めるためには、専門知識を持ったパートナーの存在が不可欠です。ヤシマ工業の耐震改修工事は、建物の安全面だけではなく、「組合員の合意形成」や「資金面の運用」のご支援、あるいは「国や自治体の助成金申請」といったソフト面でのサポートも充実。安心してお任せください。
昔から高級住宅地として知られる品川区池田山。アクセスもよく、都心にありながら緑も多い、その恵まれた住環境から今も変わらぬ人気の住宅地です。その一角に悠然と佇む池田山パインクレスト様は1973年の竣工以来、『白亜の殿堂』としてこの土地に根を下ろし、その存在を示してきました。
築40年が経過し、設備の更新や時代に合わせた機能向上が求められる中、2017年に大規模修繕工事、耐震補強工事、エントランス改修等のリノベーション工事を実施されました。
耐震補強工事では費用面、専有部分への負担、美観等を考慮し、耐震スリット、一部開口部の閉塞、駐車場の鉄板柱巻き補強を採用しました。外観への影響を最小限に抑えた補強設計により、美観を損なうことなく、耐震性を確保することができました。
大規模修繕工事で蘇った真っ白な美しい外壁、マンションの顔であるエントランスは照明やデザインも一新し、『白亜の殿堂』にふさわしい品格に加え、安全性、機能性を備えたマンションとして新たな30年に向けて生まれ変わりました。
大規模修繕工事やエントランス改修工事の様子はヤシマ通信からもご確認いただけます。
築50年を迎えた本社ビルについて、建て替えの計画が進む中、リノベーションという方法を知りご相談をいただきました。まずは建物診断で詳しく調べると、経年劣化はあるものの建物の状態が良かったため計画を変更し、建て替えではなくリノベーション工事をして使い続けるという方向で検討が進みました。しかし、お客様が最も心配されていたのは、「古い建物をこのまま使って耐震性に問題ないのか」という点です。従業員の皆様の命を守るためにも、「耐震性の確保」は必須と考えていらっしゃいました。
耐震診断の結果、コンクリート自体はしっかりしていたものの、現行の耐震基準を満たすためには補強が必要との結論に至りました。当初は建物の外側にフレームを設置する案も検討しましたが、意匠面、費用面などを考慮し、最終的には室内の壁の内部に鉄骨のブレースを組み込む案をご採用いただきました。
同時に、耐震補強だけではなく建物の大幅な機能向上を目指す再生リノベーション工事も実施しています。劣化部分の補修に加え、レイアウトも見直し、内装や設備も一新、築50年を経て安全性と機能性を備えた美しい社屋に生まれ変わりました。
リノベーション工事の詳細は、建物再生リノベーション工事のページでもご確認いただけます。
建物の状況についてお聞かせいただきます。
建物の状況や図面を確認します。
現行の耐震基準を満たしているかを調査・診断します。
住環境への影響、費用面等も考慮し補強案を検討します。
どこにどのような補強をするのか具体的な設計と費用算出を行います。
設計に従い工事を行います。