築20年以上が経過してから実施する2回目の大規模修繕では、1回目と比較して、さらに踏み込んだ内容を実施する必要があります。
この時期には建物自体の構造や地理的環境により、建物が持っている弱点に加え、雨、風、紫外線など外部からの影響が本格的な劣化となって現れてきます。このタイミングでの修繕はとても大切で、建物を長く維持していくための基礎を作る時期とも言えます。
ヤシマ工業は2回目の大規模修繕を迎えるマンションを数多く施工してきた経験を活かし、この時期、建物に起こりやすい特有のトラブルや注意すべきポイントに配慮し、建物を長持ちさせるための修繕プラン・施工をご提案します。
一例ですが、機械式駐車場など一部設備の入れ替えが必要になるのもこの時期です。稼働状況と収支状況、将来のメンテナンス費用のバランスを見ながら、交換をして引き続き使用するのか、あるいは別の方法を採用するのか検討しましょう。
この頃になると新築当時から生活を取り巻く環境も変わり、最新マンションとの機能差が気になってくる時期でもあります。「エントランス扉の自動化」「インターホン」「集合ポストの交換」「防犯カメラの設置」など、時代に即した新しい機能を取り入れることは、生活の利便性が大きく増すため、住人の方の人気が高い改修項目です。
また、思い切ったグレードアップにより、マンションの潜在的な魅力に改めて気づいた、という方も少なくありません。大規模修繕+機能向上で周りの最新マンションにも負けない居住環境を手に入れることができます。こうした改修は資産価値の向上にもつながります。
新築時から入居してから20年が経過すれば、当然マンションに住む方の年齢も上がっています。人によっては、ちょっとした段差でさえ危険な障害物になるケースもあります。「段差を解消しスロープを設置する」「手摺をつける」など、日々の生活のしやすさや安全性を高める改修をぜひ検討しましょう。
住人の皆様から意見をお聞きしながら、まとめていく作業も大切です。「たくさんの声を吸い上げるためのアンケート」や「工事説明会」、「丁寧な広報活動」「意見の分かれる理事会の調整」など、理事の皆様を細やかにバックアップし、工事が成功するよう運営をサポートします。
「1回目、言われるままに工事をしたら、思いのほか費用がかかった。2回目はもっと賢く積立金を使って工事をしたい」という話をよく耳にします。
積立金を効果的に使うためには、建物の状態をしっかり見極め、無駄のない工事計画を立てることが大切です。例えば、劣化の状態により早めに対応が必要な箇所は、このタイミングで根本から直し、状態が良い箇所については、そのまま次回の大規模修繕のタイミングまで安全に使用できるための処置を実施します。当然、費用は抑えることができますので、余った積立金は次の大規模まで貯めておくなり、他の快適性を増すための工事に充てることもできます。
ヤシマ工業は積立金の状況に配慮し、柔軟、かつ効果的な工事計画を組むことにも力を注いでおります。ぜひ安心してご相談ください。
築30年超に実施する次回の大規模修繕は、建物を総合的に見直す必要があることからひとつの大きな節目になります。建物の修繕と同時に給排水管や玄関ドア、サッシなどさまざまな設備が更新の時期を迎えます。
いざその時になって、「資金が足りず、必要な修繕が実施できない」という事態を避けるためにも、早期から計画的に資金を積み立てておく必要があります。したがってこの機会に専門家に相談するなど、「長期修繕計画の見直し」を行うことが重要です。
築20年が経ってなお「管理や資金計画がしっかりしている」ことは大きな強みです。「良い管理により、良識ある人が増え、更に良いマンションになる」という嬉しい循環が生まれます。ヤシマ工業は「管理や計画が整っている」こと自体が、「マンションの価値そのもの」だと考えており、サポートに力を入れています。
次回の大規模修繕までに管理組合様でぜひお考え頂いただきたい点は、「自分たちのマンションを今後どうしていきたいか?」という将来像です。築30年を越えてくると建て替えを意識する方も現れます。一方で「このまま修繕して、ずっと住み続けたい」という方もいるでしょう。
組合内で「同じ将来像を共有する」ことは、建物の修繕や資金計画を考える上でも必ずプラスに働きます。大規模修繕で建物への関心が高まるこの時期に、きっかけを作って将来への道筋を作っておきましょう。